2017年11月22日水曜日

【第9回】かたちの試行1

こんにちは!TAの山下です。
今回はトーナルカラーを使って色の組み合わせをします。
自分が美しいと感じる色の組み合わせを配置しましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回のワークショップ1

美しい色(トーナルカラー)

A4の紙を横にしてトーナルカラーを30㎜×60㎜に切り、美しいと感じる、色の組み合わせを配置する。
1)白と任意の2色の組み合わせ、2パターン
2)任意の色を3色の組み合わせ、2パターン

Point
・色相、彩度を揃えると美しい組み合わせになる
色の組み合わせの例

今回のワークショップ2

美しい形(スチレンボード)

スチレンボードを使って、10㎝×10㎝程度の大きさで、美しく感じる立体を作る。

Point
・自然の影響からヒントを得たかたちを参考にする
・影の映り方を意識するとさらに良くなる



美しい形の例
今回のワークショップ3

魅力的な形(立体、スチレンボード、トーナルカラー)

電気を点滅させるためのスイッチを思わず触ってしまうような魅力的な形を作る。
・幅70㎜長さ140㎜の大きさ
・オンとオフできるスイッチ






スイッチと今回の作品の一覧

次回の持ち物
・鉛筆
・スケッチブック
・サインペン
・マーカー
・カッター
・両面テープ
・スチレンボード 3㎜×3枚(新規購入)


【第7回】視覚表現の試行2:文字・レイアウト

こんにちは!TAの山下です。
今回はフォントを調べて実際に描いていきます。フォントはその種類によってデザインの印象を変える重要なレイアウトの一つです。お気に入りのフォントを見つけて実際に描いていきましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

文字とデザイン

・デザインされたものには色彩やイラスト、写真、文字などいくつもの要素が絡み合っている
ー色彩、イラスト、写真などはグラフィカルな要素が強く「雰囲気」や「イメージ」を表す
ー文字は正確で必要な情報を表す
ー文字はデザインによってイメージも合わせて表す

文字とグラフィックデザインには密接な関係があり、分けて考えることはできない
「情報」としては同じ内容でも選んだ書体によってアピールする力に差がついてしまう。

文字を構成する書体

・欧文
ーアルファベットと記号順だけ
ー水平線が基準
・英語のノートは水平線が4
・欧文の書体には「O」や「C」などの空間、カウンターがありカウンターが広いと開放感があり軽やかな印象があり反対にカウンターが狭いと密度感や重さ、力強さが感じられる
・欧文書体には大きく3種類に分類できる
ーセリフ体は爪状の飾りがある
ーサンセリフ体は飾りがないまたXハイトが大きく重たい印象がある

・和文
ーひらがな、カタカナ、漢字
ー正方形の枠が基準
・原稿用紙
・和文書体も3種類に分類できる
ー明朝体には三角形の「ウロコ」という飾りがある
ーゴシック体は縦線と横線がほぼ同じ太さ
ー明治時代以降初頭に近代印刷が導入されたときに採用されたのが明朝体
ー伝統的なゴシック体
・文字の幅が単調な直線ではなく筆で描いたような抑揚がある
・暖かみのある懐かしい雰囲気
ー現代的なゴシック体
 ・幾何学的に構成されており機能的
 ・冷たい印象

今回のワークショップ

明徴体、ゴシック体から一つずつ好きなフォントを選ぶ
そのフォントを使用して自分の学生番号と名前を描く

Point
・共通のデザインでも文字の太さ(ウェイト)や角度、幅などに数種類のバリエーションが用意されているものがある
・文字を入力しただけの打ちっぱなしは文字の間隔がバラバラなので読みづらい
・文字間を調節すると読みやすくなる
・フォントを探す、参考にするときには以下のサイトがお勧め

FONTPLUS
https://webfont.fontplus.jp/font-list

モリサワフォント
http://www.morisawa.co.jp/fonts/
 
フォントによって印象が違う例

今回のワークショップ2

自分の名刺をレイアウトして描く
名刺のサイズは91㎜×55㎜で縦位置、横位置は自由
色は2色まで使用してもいい
黒色ともう一色


Point

・紙面を整理して分かりやすく見せるには共通する要素を近づけて配置する
・細部まで揃えて整える気配りをすると、紙面が美しくまとまりが表現できる
名刺の例

次回の持ち物
・鉛筆
・スケッチブック
・サインペン
・トーナルカラー96色(購買540円)
・自分の顔写真(モノクロで出力したもの または モノクロコピーしたもの)
・カッター
・スティックのりまたは両面テープ

【第6回】視覚表現の試行1:描く

こんにちは!TAの山下です!
今回は前回のレポート課題からレイアウトや写真の撮り方について説明します。
今回は皆さんの最終課題のポートフォリオの評価にも関係し今後他の講義や就職にも応用できる大事な内容なので是非参考にしてください!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


レイアウトについて

・レイアウトデザインの基本は「揃える」「差をつける」という二つの相反するテクニックの組み合わせがある

ー揃える(まとまりをもたせる)
各要素を関係性のあるものとして表す事ができる

ー差をつける
ある要素を目立たせたり、情報を読みとるための順番をコントロールすることができる

情報の整理

・創作物の意図を理解、抽出し、正しく配置することがデザインの第1
ー理解:これから作る創作物が
・いつ、だれが、どこで、どのように見るものなのか
・その創作物が作られる目的は何か
・どうなればその目的が果たされるのかを考察して把握する
ー抽出
ー配置

流れの設計

・要素を配置する際は、どのような順序で読ませるかを設計する
ー視線の流れを考慮し順番を考えなくても読めるようにする

直線や曲線の活用

・「線」は配置する要素を区切るためにも、関連付けるためにも使用できる

線幅を揃える

・線は使用目的に合わせて選び、幅や形を揃えるようにする
ー線が書かれていると人は自然に「区切り」を感じる
ー線に囲まれていると人は自然に中にある要素を「仲間」と感じる

・線の力は太さに比例して強く感じられる
・線の色が暗いほど印象が強く感じられる
・不用意にいろんな線を多用しない

枠の想定
・紙面に仮想の枠を想定し、その枠の中に要素を納めるのがレイアウトの基本

枠=版面 紙面全体のまとまりを作るための重要な要素
・版面率が大きいほど配置できる情報は多くなる
ー雑誌やカタログ、チラシなどの制作物に向いている
・版面率が小さいほど盛り込む情報量が少なくなる
ー多くの余白が生まれるため高級感やまとまりを感じさせる。そのため書籍やブランドのカタログに向いている

グリッドの活用
・効率よくページにまとまりを持たせるための考え方が「グリッドシステム」
ーあらかじめ紙面をグリッド(格子)によって区切り、その区切りに合わせて文章や写真などをはめ込むレイアウトの手法
ーページ内での秩序が保てる
ーレイアウトでの迷いが少なく短時間で配置ができる
ー画一的で単調に見える危険性もある


写真について

露出
・撮像素子に光を当てること
・明るいところでとる
ー自然光で撮る
 ・自然光が一番自然に映る 見たままに近い
ー蛍光灯 青白くなる
ー白熱球 オレンジ色になる
・フラッシュをオフにする
 ーフラッシュをたくと、影が消えて平板になる

焦点
・ズームすると解像度が落ちる(iPhoneの場合)
・接写するとピントが合わない
 -30㎝以上近づくとピントが合わなくなる
 -HDR(ハイダイナミックレンジ)をオン
 -ピントを合わせたい位置で長押しする
AE/AFロック(オートフォーカス)がロック、露出の設定が維持できる
・手ぶれを起こさないようにする
 -カメラは両手でしっかり押さえる
 -両脇を締める
 -場合によっては三脚に設置

撮影
・被写体(主人公)を決める
・背景を意識する
 -ファインダーから見えないところに片づける
・被写体にピントを合わせる
 -ピントを合わせたいところをタップしてピントを合わせる
・露出を調整する
 -ピントを合わせたときに出る正方形の横の太陽マークのスライダーで調整


今回のワークショップ1

写真を撮る
・実際にスマートフォン(タブレット端末)を使って自分の筆箱の写真を撮る

Point
・カメラ機能のグリッド(格子)がある人はつけて撮影する
・被写体の周りに物を置かないこと
・写真を撮るとき自分の影が映らないようにすること
 
筆箱の写真

今回のワークショップ2

自分の名前と学生番号を書く

・線を二本引きその間に自分の名前と学籍番号を書く

Point
・線に合わせてバランスよく書くこと
・漢字は大きめ、ひらがなは小さめに書くと綺麗に見える

今回のワークショップ3

自分の手のひらをみて描く

・自分の手を見て指と指紋を描く
・指紋が書き終わったら別の紙に自分の手のひらを描く

Point
・手相やしわなどをよく見て描く
・人によって手相やしわの数、形は違うためよく見ること
自分の手のスケッチ1


自分の手のスケッチ2
次回の持ち物

・ケント紙
・サインペン
・鉛筆

・スケッチブック

【第5回】素材の体験:スチレンボード・スタイロフォーム2

【第5回】素材の体験:スチレンボード・スタイロフォーム2

こんにちは!TAの永田です。
素材の体験シリーズ、今回もスチレンボード・スタイロフォームです。先週に引き続き、この二つの素材になれるために様々なものを作りました。
今後、デザインをする際にスチレンボード・スタイロフォームはよく使う材料なのでうまく使えるようにしましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の内容
①WS1「スチレンボードで美しい形を作る」
②WS2「スチレンボードで立体的な動物を作る」
③WS3「スタイロフォームで円を作る」
④WS4「スタイロフォームでマウスを作る」

①WS:スチレンボードで美しい形を作る
まずはスチレンボードの扱い方になれます。
スチレンボードを円や四角形などを切り出し「美しい形」を作成します。
手を動かして作ることの楽しさを学びいろいろな性質を知り活用できるようにします。

②WS2:スチレンボードで立体的な動物を作る
次にスチレンボードを使って動物を立体的に組み立てて作っていきましょう。

Point
・失敗を恐れずまずはやってみる
・手を動かしながら考える
・友達のアイデアは否定しない(認める)
・正解があるわけではないので、常に最適解を目指す
・スチレンボートの接着部分はキレイにする
・動物をいろいろな角度から見てみる

動物をスチレンボードで作ってみた例

動物をスチレンボードで作ってみた例2

③WS3:スタイロフォームで円を作る
次にスタイロフォームで3㎝×3㎝の四角柱を作りそこから球体を削ります。
縦長のスタイロフォームから四角柱を作り、カッターを使って円柱を削り出します。
最初はペンで線を描いてどのように削るか考えたほうが作りやすいです。

④WS4:スタイロフォームでマウスを作る
円ができたら余ったスタイロフォームでマウスを作ります。
マウスのスケッチを描き原寸で三面図を紙に書きます。
三面図に添ってスタイロフォームにアウトラインを描き削っていきましょう。
ユニークなマウスを考えて作りましょう!

Point
・カッターの刃を長く出して、引くことを意識しながら切る。
・スタイロフォームの接着は難しくスチール糊を使うこと(ただし乾きにくいのでマスキングテープで固定して半日以上乾燥させる)
・カッターの扱いに注意すること(毎回けがをする人が続出します)
ユニークなマウスの例

スタイロフォームにアウトラインを描く様子

次回の持ち物

・鉛筆、スケッチブック
・サインペン・マーカー
・カッター(Lカッターが望ましい)
・両面テープ
・A4用紙10枚
・スタイロフォーム(本日の残り)
・スチレンボード A3×3mm2枚(追加購入)

(大学で準備)
・カッティング用定規
・カッティングシート